チベットにて5
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2010/07/12 18:24:58
8時起床。
でも9時ごろまでごろごろしていたらK君たちが部屋に乗り込んできた。
新しい人たちが入っているので焦るが、私を起こしにきてくれたのだ。
今日はヤクレースの日なのだ。
10時~12時まで。
10時20分くらい前にサッカー場に着き、中央ポール近くの奥のほうの席に着く。
前の席だと、ひまわりの種が後ろから降ってくるからだ。
もちろん私たちも買ってある。
ヤクホテルの連中とも会い、開会を待つ。
10時15分頃開会。
端につながれていた、美しく着飾ったヤク達がヤク主に引かれてやってくる。
4頭ずつ、6組だ。
重量ごとに組になっているようで、最初のレースは小さいのから。
よーい、パーン。
人のいうことを聞かずにコースからそれるヤク、急に逆走するヤク、3度も人を落ヤクさせるヤク、面倒になったのかサッカー場の真ん中を突っ切っていってしまったヤク・・・。
レーンの内側にはサポーターが何十人もいて、騎手と一緒にヤクの尻を棒でたたいたり、コースの内側に入ったヤクの手綱を引っ張ってコースに戻したり、相手のヤクを脅かせてしまったりしている。
ヤクのほうも1等をぶっちぎっていたのにゴールの前で急に止まって動かなかったりして、最後の最後まで勝負の行方がわからない。
体重がある分馬よりのろいので、自分の前を通るときにじっくりと楽しめるし、1レース3周するのだが1周ごとに先頭が違ったり、途中で数が少なくなったりして、本当に面白い。
6レースが終わった後、各回の1等のみが走る決勝レースがある(これは1周のみ)のだが、この時はみんなサッカー場に降りてかぶりつきで楽しむのである。
こんなに走り回るレース初めて。
あれ、でも体が軽い。
どうやら高地に順応してきたらしい。
各レースの1等は1500元の賞金をもらって嬉しそうだった。
あのめちゃくちゃな決勝レースの1等は何と3000元だったという。
途中から行を共にしていた私以外唯一の女性のMさんが夕方の機でネパールに発つので、ヤクホテルの隣のレストランで豪華な昼食にする。
7人で10皿。しかも昼から!
なのにみんなおなかがすいているので皿が来た途端箸が伸び、1分後に空! の繰り返し。
どういう食欲だ。
Mさんはネパールからビルマ・カンボジアに行くそう。
気をつけてね。
午後はポタラ宮の裏のズンキョ・ラカンという公園に行く。
ここでバザーがあると聞いたのだ。
植木市と食べ物屋の屋台、疫病防止キャンペーンと血圧無料測定、少数地域の生活水準の発表、ガラクタ市・・・。
まるでどこかの区民祭といった趣である。
その発表によると人口1000人程度の少数地域の年収平均は350元位のところが多い。
少ない地域は280元、多い地域でも420元ほど。
当時の中国農村部でも500元から1000元くらいはあったはずだから、明らかに少ない。
けれどそんな中から少しずつためて、一生に一度は聖地に巡礼したいと思ってここに来るんだろう。
ラサではレストランで食事をしていても巡礼が入ってきて皿を指差し、施しをくれ、と手を合わせたりする。
最初はなんてずうずうしい、と思ったりもしたが、巡礼は坊さんの托鉢と同じように人からの施しで旅を続けるのだという。
施すほうにも功徳を積ませる行為なのだ、と、そこで会った人に教わってはじめて知った。
今度から1皿余分に料理を取ろうと思う。
のんびりした区民祭は大して面白いものではなかったが、昼寝をしたり、ビリヤードや凧揚げ、マージャンなどをやっている人を見るのはちょっといい。
チベット人はピクニックが大好きなんだとか。
6時半ごろ帰宅し、翌日の食糧を買いに行く。
明日は朝6時からバスに乗り、デブン寺で日の出と共に行われる野外コンサート?に行くのだ。
清真パンとバターとゆで卵。
これさえあれば何とかなるだろう。
ついでに八角街でチベッタンスカートを買ってしまう。
実は昨日人が入れ替わったドサクサで、スカートと短パンとシャツとホッチキスがなくなってしまったのだ。
つまり、今の服以外にまともな着替えがなくなってしまったわけ。
チベットスカートをはけば、アンダーシャツはパジャマ代わりに持ってきたバンジャブドレス(インドの未婚者用上下)を着れば何とかなるかな、という目論見。
寸胴なので、こういう直線的なスカートはそんなに違和感・・・ない・・・。
http://tabj.web.fc2.com/shasin/yakurace.html
あちらではポピュラーな鳥葬も、死んだ人間の肉がもったいないから鳥さんにあげているわけですし。
とてもエコなことです。
毛がモコモコ、モフモふしたい♪
そうそう、フェルトの原料ですよね、思い出しました♪
でもおとなしいし、乳は栄養あるし、毛はフエルトにしてチベット服やテントの材料になるし(だからチベット服は茶色か黒)、肉は美味だし、頭骸骨にはお経を書いて奉納できちゃう。
チベット遊牧民には大事な大事な動物です^^
尻尾とかおなかの毛三つ編みって♪(*^^*)
でも500キロもある巨体なのね!!Y(*@0@*)Y
チベット仏は照明が暗いこともあいまって、仏本来の美しさと厳かさがひきたっていると思います。
また金色の肌、青い瞳、誰かの寄進の豪華な絹服というのに最初は驚いてしまうのですが、本当に目が合うようになっていて、いつまでもそこに居たくなるような美しさでした。
デジャヴを感じる景色があるなら、まあくんもチベットに連なる方なんでしょうね。
ジョバンニさん
むちゃくちゃ楽しかったです^^
みんな大声で笑い続けて、息が続かなくなってごほ!ゲホ!とかなってました、空気が薄いから^^;
イチゴイチエさん
ヤク、荷役獣で500キロくらいありますからね。
普段は荷物を背負ってゆっくり歩くイメージなので、走れるのか!! というところからの驚きが。
本当に大地を蹴立てて走ります。
みんなきれいにおめかしして、尻尾とかおなかの毛を丁寧に細い三つ網にしてもらったりして、でもちょっと重そうでした^^;
思わず笑いました^^
でも、実際のお写真見たら、意外とヤクって大きいのね☆@▽@;ビックリ☆
区民祭(バザー)も、地元の人々が中心のローカルなお祭りなんですね♪
のんびりした様子のお祭りがほのぼのムード満点です・・(*^v^*)
でも、さいご、お洋服や物がなくなっちゃったのは、もしかして盗難ですか?><
だとしたら災難でしたね・・
凄く不思議な気持ちになってます。不思議な・・・・。
中国の大陸文明も良いけど、チベットの宗教観にも魅かれますなあ。
あの、仏像達の何か言いたげな眼が・・・。
一晩中、前に座っていたい・・・です。