~争いのない世界~*召喚族の天敵・そのⅡ*
- カテゴリ:自作小説
- 2010/07/11 10:21:43
玲「はぁ~あ…」
雲がのんびりと動くスッキリとした晴れの日。
草原で玲はため息をついた。
玲「も~いや~…」
星姫「でも~、早いこと見つけて終わりにしようって言ったのは玲先輩ですよ?」
玲「そうだけど~」
玲はブツブツ言った。その後に
玲「こんな広い草原の中で見つけられるかぁあああああー!」
といった。
誰もいないせいか、ずっと玲の言った叫び声がエコーしていた。
塑羅「うるっさいな~」
塑羅は一人で黙々と探していた中、玲の叫び声で呆れた。
玲「なんで私がこんなことしなきゃいけないのよ~」
塑羅「あんたが修行をサボってるからよ」
星姫「それにしてもおかしいですね~、魔物の草原なのに、魔物が一匹も見てないんですけど」
今玲達が居る所は『魔物の草原』といって、本来なら魔物がたくさん出てくる草原。
だが、今回はおかしく、玲たちがこの草原を訪れてから魔物一匹も見ていないのだ。
そして五時間後…
玲「もーこれで何度目よー!」
気がつけば空はもう暗かった。
もう一週間たったが、大ババ様が言う薬草は見つかりそうにない。
ので、今日も野宿だ。
玲「やれやれ…、一ヶ月に伸ばした大ババ様の気持ちが分からなくもないわね。」
星姫「今日もここで寝るんですかぁ~?いつも思うんですけど、魔物たちが襲って来たりしないんですね」
玲「そりゃ寝込み教われたら誰でも嫌でしょうが」
塑羅「嫌な気配…。今日は結界を張っておくだけでは無理なんじゃないかしら」
玲「ふ~ん…」
塑羅の話を聞いた後、玲はあたりをきょろきょろと見た。
玲「なんともないじゃん。それでも心配なわけ?」
塑羅「私はそんな事言ってるんじゃないわよ」
玲「あっそ。……分かった。だったら私が起きてるから二人はさっさと寝なさい」
星姫「れ、玲先輩は!?」
玲「だから起きてるって言ったじゃん」
手を腰にあて、ふう…とため息をついて星姫に言った。
少し離れた所から戦うのか、ちょっと歩き出す。
塑羅「待った!」
歩き出す玲を急に呼び止める。
玲「ん?」
塑羅「あんた、本気?ここの魔物、すごい強いって聞いたけど…」
玲「だからさ、私が信用ならないわけ?」
塑羅「そんな訳…」
玲「なんたって私はSランクなのよ?心配しなくて結構よ」
玲は強く笑った。
本当に心配は要らないらしいが、塑羅はすごく心配だった。
玲は無事、明日もこの草原で薬草を探すって事を塑羅は分かっていた。少しだけ…
星姫は二人の話していることがまったく分からなかった。
ただ、星姫達の場所から少しずつ離れていく玲の後姿を見送ることしか出来なかった。
玲「なるほどね…。どうりで昼間はまったく見かけないはずよ。」
玲は誰もいないのに独り言を言っていた。
なんと、その周りには何万体と言う数の魔物が玲を取り囲んでいた。
暗くてよく分からないが、狼に似たレベル3の魔物らしい。
その魔物は、夜行性な為、昼間は寝て、夜に餌を探しにうろついているらしい。
玲「…"燃え上がる赤き炎、今ここで姿を現し 魔物を灰と化せよ!"」
玲は足元に魔法陣を出し、詠唱魔法を唱えた。
玲「"すべての魔物を焼き払え!"『バスターファイアー』!」
呪文を唱えたとたん、玲の周りに丸い玉が6つ出てきて、そこから赤い炎を放った。
それから、玲は闇属性の魔法以外すべてを使い、魔物を退治した。
玲「ふう、こんなものかな。」
すべての魔物を倒し、ため息をついた。
すると、木の下にあった草むらから、ガサガサと言う音が聞こえた。
玲「! …誰!?」
玲が叫ぶと、草むら人が高く飛び上がり、出てきた
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~続く
二話目完成でーす!
きっとこの話し長いかもなw
そのⅣぐらいじゃ終わらないと思うw
感想お待ちしております♪
それはネタバレなので、
秘密です♪
あ、カンだから(笑)
玲とかピンチなのかな?