~争いのない世界~*召喚族の天敵・そのⅠ*
- カテゴリ:自作小説
- 2010/07/04 10:17:23
慧璃が自分と同じ意思を持つものと見つけてから一週間後。
星姫と美波は完全に回復した。
だが、塑羅が負った傷がまだ癒えておらず、救急室のベッドの上で寝かされていた。
そして玲は…
玲「暇だな~、魔道書読んでるの飽きちゃった。」
相変わらず授業を抜け出し、丘の木の下で魔道書を読んでいた。
星姫「玲先ぱーい」
玲「ぬっ、この声は…」
星姫「授業をサボってきたんですか?駄目ですよ~そんなことしたら~」
星姫はがさっと音を立てて、木から顔を玲の前で出した
玲「うわぁ!」
星姫「何驚いているんですか。いつもやってるじゃないですか」
玲「だから、それが駄目なの!」
玲は手に持っていた魔道書で星姫の顔面を叩いた
星姫「ぶっ!」
玲「まったくもう…」
星姫「ひょうひゃんひょくのひゃとにもとりまひょうよ~」
玲「なんていってるかわかんない。」
星姫はどうやら、「召喚族の里に戻りましょうよ」と、言ったらしい
玲はもちろん聞いていた。だが、わざと聞いていない不利をした。
玲「ま…、暇だし。戻るか」
塑羅「また抜け出したのね。」
玲「うん。悪い?」
召喚族の里に戻り、教室に入ったら塑羅がいた。
玲「って言うか、もう傷はいいの?」
塑羅「ま、ね。多少は大丈夫よ。」
塑羅は遠い目で窓の外を見ていた。
玲「塑羅…?」
塑羅「あ、そうそう。大ババ様が呼んでたけど?」
玲「呼び出し?なんだか呼び出しって久々だから怖いなぁ~」
玲はしぶしぶ大ババ様の部屋へ向かった。
玲「何で星姫と塑羅までついてくるのよ。」
星姫「何でって~…、私たちもくるように言われていますから♪」
玲「あっそ。」
玲は大ババ様の部屋のドアの前に立ち、小さくノックして、
玲「藤堂玲です。大ババ様、いらっしゃいますよね?」
と、言った。
大ババ様「玲たちか。少し話があるのじゃが…」
10分後…
玲「えー!?あのおバカが受ける補習授業へ行くんですか!?」
大ババ様「さっきも申したように、お前ら3人は修行もせずに遊んでおるじゃろ?」
玲「あのねー、一週間前の出来事をもうお忘れしたんですか!?」
大ババ様「それはそれ。これはこれじゃ。」
玲「む…ぐぐ…!」
さすがの玲も怒りが収まらないようだが、こらえた。
玲「で…、期限は…」
大ババ様「問題はそれなのじゃが…、やはり一ヶ月にしようかの?」
玲「い…、一ヶ月!?」
ここで説明しよう。
召喚族ではお決まりの、「おバカが受ける補習授業」がある。
普段ならその補習授業は一週間なのだが…
玲「大体、その薬草見つけるのがどうして私たちなんですか!?」
大ババ様「そのレアな薬草を一週間で見つけられるか?」
玲「そりゃ…」
言い返したかったが、玲は言うのを我慢した。
大ババ様「用はそれだけじゃ。明日からがんばれよ」
玲「あ~あ、なんだか面倒な話になっちゃったな~…」
塑羅「元はといえば、玲のせいでしょ?」
玲「何で私なのよ!」
星姫「今まで起こった事件はすべて玲先輩に関わっているんですよ?」
玲「はいはい」
玲たちは、自分の寮に戻り、明日の準備をしていた…
明日に何が起こるか分からずに…。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~続く
7月初の小説でーす。
ちなみにこれは実際ノートに書いていた遊び半分の小説です。
話の内容少し違うけどw
感想待っています!
訪問とステプお届けですww
お返しステプと水やりとブログコメしてくれると嬉しいです♥