チベットへの旅12
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2010/07/02 09:56:33
6時起床。
敦煌に行く人のバスが早いので、目が覚めてしまったのだ。
8時近くまでぐずぐずしていたが、眠れない。
あきらめて起き、細々したことを片付け外に出るが、まだ全然店がなかった。
8時といっても北京時間だから。
いったん戻る。
実は調子が悪い。
寝不足に加え、微熱があり、下痢。
K君も熱が37.5度あるし、標高5000メートルを超えられるか不安だ。
2人で抗生剤を飲む。
それでも朝食を取り、非常食を買う。
ポットのお湯をサイダーの便とガラス瓶に詰め、バスに行き、後ろのはしごを上って荷物を載せ、しっかり縛ってもらう。
中に入ると、席がない。
レシートを見せて怒鳴ると、運転手が西洋人の荷物をどけさせて席を見つけてくれた。
兄さん、大きい荷物は上に乗せてね。
このバス、満杯なんだから。
ラサ行きの外国人用バスなんてなかなか出ないので、バスが動き出してからも「席がなくていい」という西洋人が来たりして、大騒ぎである。
昨日の時点ではこんなではなかったはず、と聞くと、本日の朝電車で着いた組がいるのだそう。
T君の大学の先輩も今朝の8時に着き、高度順応もせずにすぐ乗った口だという。
白髪のおじいちゃんもいるし、最後に強引に入った4人のうち1人はsickだという話。
皆、何かしらむちゃくちゃ。
本当はノンストップでラサまで突っ走る予定だったが、途中1泊することに同意。
ぐずぐずしていたので、動き出したのは11時過ぎ。
40分ほど走ったところに検問があったが、さすが、あっさり運転手と話しただけで終わった。
1時半に昼食休憩。
3,4件並んでいる中の1つに入り、麺を注文。
清真の麺で、あまりおいしくはない。
K君に唇が青いと言われる。
今まで眠っていたので、そんなに気分が悪くはないのだが。
2時出発。
シェラフをクッションにしたので、さっきより居心地はいい。
3時ごろから道が悪くなってきた。
工事が多く、地面を固めただけの迂回路を通ることも多い。
少しだけ雨が降ったのでホコリは少しましになった。
通る前にずいぶん降ったところもあったらしく、ぬかるんだところはぐちょぐちょ。
30度くらいバスが傾いた時にはそのままひっくり返るのでは? と思った。
がったんとバスが跳ねるたび、後ろから「OH!」という声が聞こえてくる。
夜9時になってもまだ工事をしている人たちがいる。
彼らは皆テント生活者だ。
川で鍋を洗っている人がいる。
煮炊きはテントの中らしく、煙突から煙が出ている。
電気のある様子はない。
皆、男だ。
トイレ休憩は3時、4時半、6時半、9時。
バスを降りて周りを見渡す。
起伏の多いところや何か陰になるものを見つけ、全速力で走る。
お供は芯を抜いたトイレットペーパーだけ。
用を足してズボンをずり上げていると、ほかの女の人たちがやってくる。
「ハロー」と言ってから顔を見合わせて、くすくす。
女の子は大変なのだ。
宿に着いたのは11時過ぎ。
すごくぼられてしまった。
1人50元。
4人部屋ドミトリーの値段である。
あまりのことに皆怒り出し、40まで下げさせたが、それでも高すぎる。
布団は湿っていてすごく気持ち悪いし、電気すらないのだ。
まあ自家発電でもなければ電気は無理だろうから、そこはろうそくでもいいけど。
バスの運転手の話では、前回は寝袋持参の人はロビーで15元だったというが、今回はそれでもとにかく40元だという。
人の足元を見やがって。
今回50元であきらめていたら、次のバスではきっと60元と言い放つんだろう。
寝袋越しに布団に入ったが、眠れない。
高地なのですぐに呼吸が苦しくなるのだ。
苦しくてはーはー言いながら寝返りを打ち続ける。
ほかの人たちにうるさいかなと思ったが、それは気の回しすぎだった。
皆時々はーはー言いながらも次の瞬間グーと眠っているのだ。
あまり苦しいので下着のホックなどを緩めて寝た。
基本的に男の子と一緒の部屋では起きた時に見苦しい格好はしないことにしているのだが、仕方ない。
高山病は、つらいです。
低地に降りさえすれば治りますが、チベットはどこも標高3000メートル以上だし・・・。
特に飛行機で来た人は急に高地に来てしまうので、ほとんどの人がなるようです。
そしてどこでもふっかけられる^^;
イチゴイチエさん
でもほんのちょっとつらいくらいの旅のほうが、あとでいい思い出になりますからね。
こうして皆さんにも読んでもらえますし^^
当時、50元あればホットシャワー付のきれいなツインに泊まれましたから、いくら辺境でもせめて布団干せ! と思いましたね。
イタリアーナさん
高山病は体調管理していても、以前大丈夫だった高度でかかってしまったりするので難しいですね。
そうそう、深夜の到着は・・・でも本当にバスの中で寝ようかと思いました。
私もヒマラヤの山道でうふふ・・・なんてこともありますが、あれは爽快な出来事でした。
そうなんですよねん!お国は違えど、不本意ながら深夜の到着は高くつくのが通例のようですぅ。
オホホ 私も某国・某場所のブドウ畑でたまらず…野何とかをしてしまった事が…これ内緒ですよぉん
@@;
高地独特のボロボロの道路に、おトイレもないし、中国国内なのにお食事が・・@v@;
4人部屋で50元はお高いですよね・・そしてジメジメお布団に電気もないし・・><
呼吸がくるしい就寝の場面でぼくも呼吸が苦しくなちゃった~☆
何にしてもどこに行っても吹っかけられるのですね…もうそれは宿命みたいなものなのでしょうね…(^-^;
やっぱりこういうのが一番懐かしく感じますね。
お話としては、わくわくしてしまいますが・・
本人は大変ですよね(;´▽`A``
大丈夫ですよ。
ほとんど加工せずに当時の日記をそのまま転載しているので、本人は今となってはこそばゆい感じなのですが^^;
自己主張は中国に限らず、どこの国でも必要です。
ただ、中国は余計に大声で話さないと誰にも聞き取ってもらえないというところがあったので、主張する時はこっちも鬼の形相だったかも^^;
普段はおとなしいグリコです・・・信じてもらえないかな?
いえ、こうしてご無事で旅行記を書いてらっしゃるから
この先の展開もきっと大丈夫なんでしょうケド^^;
外国(中国?)では自分の主張をはっきりしないと
いいようにされてしまうんですね~
うぅ。。。やっぱりちょっと苦手かも。。。