チベットへの旅8
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2010/06/28 16:34:18
起床9時。
腹を下した一人を置いて、とりあえず明日の客(鈍行)の切符を取るため、駅に行く。
だが窓口は恐ろしい行列がとぐろを巻いている。
ダフ屋のおっちゃんと交渉し、硬臥をFEC75元で、11時半受け取りということになる。
ダフ屋の手下が長い行列に並んでチケットを取ってくれるらしい。
本当にすみません、ありがとう。
FECと言うのは、外国人用貨幣のことだ。
当時、中国は人民元と言う中国人用貨幣とFECと言う外国人用貨幣の2種があり、贅沢品は外国人用貨幣でしか買えなかったし、外国の通貨と交換できるのはFECだけだった。
だから以前はデパートの裏などで「チェンジマネー?」と声をかけられ貨幣を交換することがあった。
レートは町によって違うが、FEC100元に対して人民元150元くらいにはなっていたと思う。
外国人にとっても、庶民の店では外国人用紙幣を知らないことがあったりして、特に以前は人民元が欲しかった、というのもあり、闇両替と言っても利用する旅行者は結構多かったんじゃないかと思う。
ダフ屋にとっては人民元で買ってFECで払ってもらえば、差額が儲けになるのだ。
閑話休題。
待っている間に朝食としゃれ込む。
駅前に粽の屋台を見つけ、1個買う。
中華粽を予想していたが、中身はただの白いご飯。
これにざらめと黒蜜をかけて食べるのだが、びっくりするほどおいしい。
久々にもっちりした白ご飯を食べられたからだろうか。
それから博物館にでも行こうと思ったのだが、途中の問屋街で足が止まる。
いろいろなものがあって面白いのだ。
お菓子、服、雑貨・・・。
手拭用の小さいタオルと日よけ用の軍手、それにチョコを買う。
チョコは日本のチョコバーの見かけにだまされた。
すんごい味。
はじめにじゃりじゃり、次第にねとねと。
・・・結構お高かったのに。
時間に戻ると、ダフ屋のおじちゃんがニコニコしながら待っていた。
とてもじゃないけど、後ろ暗いことをしている人には見えない。
笑いじわのかわいい、誠実な人なのだ。
ついでにチェンジマネーもする。
100:135は今一のレートだが、今回チェンジマネーを持ちかける人がぜんぜんいなかったので、チェンジできるだけいいのかもしれない(当時、数年後FECがなくなるとうわさされていたし、実際廃止された)。
タクシー割り勘で、タール寺に行く。
ここはチベット寺院と言うことだったが、恐ろしく観光地化されていた。
漢族の近くにありすぎた悲劇だろうか。
参拝する信者は本当に敬虔で拝みたくなるほどなのだが、それを指差してせせら笑う人がいるのはいただけない。
チベット服を着て記念写真する店は、映画村で芸者になるようなけばけばしい感じがして、ちょっと悲しくなる。
歩き疲れていたが、タクシーを返してしまっていたので公共バスのバス停まで歩く。
土産物屋を冷やかすと、ヒンディーの神様のブロマイドを売っているのには驚く。
おなかがすいたがイスラム料理(清真)の店ばかり。
清真の料理は飽きたという人がいたので、町まで我慢だ。
帰りのバスはミニバスに座れ、たったの2元。
行きの1/50の値段だった。
町に戻って砂鍋を食べ、水煮肉片をつまむ。
あの、辛いやつだ。
うーん、病み付きになる味。
店から出ると、デザートにスイカの屋台で1切れガフガフ。
なんておいしいんだ。
のどもとの辛さがすっきりする。
1日汗で失った水分が体に染み渡っていく。
食べっぷりが良かったのか、お店の人がおまけしてくれた。
仲良くなれたけど、明日はもう会えないんだなあ。
今日、私は香港人女性3人組の部屋にいる。
中国のドミトリーは結構男女関係なく入れてくるので、女の子の部屋に一人だけ入れられてしまった男の子が交換してくれと泣きついてきたのだ。
うーん、その気持ち、わかるよ。
私も女の子と同じ部屋の方が、洗濯や着替えに神経を使わずにすみ、楽だ。
この部屋はバスのお湯のコックが動かず、ちょろちょろとしか出ないお湯は止まりもしない。
入浴するのに1時間もかかった。
明日は朝が早いから寝なくてはと思うのだが、荷物の整理や日記書きでなかなか寝られない。
私の後に入浴する人はまた1時間待ちだし、電気もついているし。
1時近くに眠る。
中国は宗教を否定する政策を貫いていたので、チベット人が五体投地するさまが余計に滑稽に見えたのでしょう。
中国って待つ時間が結構あるので、日記の分量が半端じゃないです。
これでも結構はしょって書いています^^;
ジョバンニさん
もちろんこれは日記から起こしてます。
本人、記憶力のなさに日々悩んでいますから^^;
正直、日記を見ないとルートすら思い出せないことが・・・
そうでなければ凄い記憶力だなぁと(^-^;
すっごく怖いフェイクチョコバーにっ濃いっ#>w<#濃みーつ!!
敬虔な信者さん笑っちゃう漢民族の方達や激辛だけどおいしくやみつき砂鍋水煮肉片♪
カラカラになっちゃったときのみずみずしいスイカ☆女の子3人組に入れられちゃって泣いちゃった男の子w
チョロチョロのお湯のお風呂に1時間ポンポンと入ったあとに書いたこの日記、
全部いいでしゅ!!y((#>ワ<#))y
いや、ダフ屋さんはダフ屋さんで、最初はすごく吹っかけてきたし、やっぱり裏社会の人だとは思うのですが、ニコニコしながら交渉しているとやっぱり人間同士、お互い楽しくなっちゃうんですよね。
正直チェンジマネーのレートはすごく悪かったけど、チケットは安くしてもらったし、ま、いいか、と思ってしまったのは、この人がすごいやり手だったのかもしれない。
けどおじさんも定刻前にきちんとチケットを用意して、待ち合わせの場所でニコニコしながら待っていてくれた。
日記をご覧になればお分かりでしょうが、当時の中国で定刻前に、というのはまずないことだったのです^^
お湯は、もちろんこんな貧乏旅行でなければ出ましたよ! 多分・・・
イタリアーナさん
社会主義国は外貨の規制のために使用したりしていたようです。
本当に果物ばかりを食べていたらいいのに、鮮やかなパッケージについだまされてしまいました^^;
だって本当に某メーカーの奴にそっくりだったんですもの。
そう言えば、チベットでウィ○パーを見つけてすごい! と興奮して買ったらシールすら着いてなくて愕然としたことも^^;
荷物整理、つい時間をかけてしまいますよね。
同じものを詰めるだけなのに、何故あんなに時間がかかるのか・・・
へたなお菓子よりフルーツなら水分も摂れるし甘い?し美味しいかも~^^
わかりますぅ。荷物整理に結構時間取られたりしますよねん!
たくさん歩いてお疲れさまでした!
へぇ~!
お湯は出るだけまし、ですか? ^^;