電話口で、友人の声に元気がありません。

　「どうしたん？」
　「税理士の所、行ったんだけどさぁ～、やっぱ、税金かかるんだよね～～」
　「なんの？」
　「鎌倉の土地売ったじゃん。薄々は分かってたんだけど、、
　　なにか方法はあると思ってたんだよね～～失敗しちゃったよ。」
　「で、なんぼ？」
　「、、2000万ちょっと。」
　「2000万！そら大変やねぇ～～（私、大爆笑）」
　「ふて寝しちゃったよ。」
　「回復したん？」
　「するわけ無いじゃん。3ヶ月でも住んでたら良かったんだよ。
　　分かってたんだけどね～～古いじゃん、あそこ。」
　「大変やねぇ～～（私、まだ爆笑中）」
　「なんかさ～、相続税と所得税って系統が別なんだって。
　　だからさぁ～途中で何人相続してようと関係ないんだって。
　　おばぁちゃんが買ったときの値段なんて、只みたいなもんじゃん。
　　それと、売値の5％と比較して高い方を購入価格ってするらしいんだけどさぁ
　　貸してたじゃん。それで、税率も変わってくるんだって。」
　「なんぼ？」
　「２０％　」
　「ふぅ～ん。（必死で爆笑を抑えつつ。。でも爆笑）
　　前の最高裁判決の、ゴルフ場会員権の価値下落を損失と認めるってのは使われへんの？」
　「だからさ～、相続税と所得税は系統が別なんだよ。」
　「昔払った、あの高い相続税は無駄になったってこと？」
　「そう。
　　々々も気をつけたほうが良いよ。」
　「僕、関係ないもん。（その点、私に抜かりはございません。）」



この友人とは、
飲み屋さんで、偶然、隣同士に座ったことが縁で仲良くなりました。
二人のホームグラウンドは遠く離れているにもかかわらず、
人生の節目々々で、お世話になっています。

また、彼は、私とは桁違いのお金持ちさんです。
しかし、驕ることも無く、乗ってる車も国産です。
片道２時間を毎日通勤時間として使っています。
育ちの良さが仇となり、世間とのずれに戸惑う事もあるようです。

その世間とのずれが、爆笑を隠し切れずにのた打ち回ってる私への無関心を生むのか、
彼は、究極のプラグマティストです。
感情をも数値化する究極のプラグマティストが、
珍しく、感情に基づいて行動したために失敗した瞬間でした。。ｗｗ


　では、また。。