工場長・由香子 感想
- カテゴリ:マンガ
- 2010/06/21 22:28:40
週刊ダイヤモンド・オンラインで連載していた
「工場長・由香子~日本ものづくり再生物語」
が完結してました。
http://diamond.jp/category/s-bizcomic1
これはひどい・・・
第2回まで読んだところで一度書いた不安が
ほぼ的中していました。
「工場長」でも「ものづくり」でもありませんでした。
「社長・由香子」「営業部長・由香子」なら不満を言うほどの話ではありません。
でもこれで「ものづくり再生」を語るのはあまりにも製造業をバカにしすぎ。
最後のほうの、日本の「ものづくりへのこだわり」というのと
話の内容が全然つながりません。
無理やりものづくり的な視点を見つければ
「特殊なボルトやネジがたまたま中国のニーズに合っていた」
という解釈になるのでしょうか。
ただ、特殊なボルトやネジの実物は全く出てきませんし、
中国や台湾のボルトは質も結構いい、と言ってるのでこの解釈は無理があります。
普通に素直に読めば、
「中国など海外向けに営業したら成功した」
という話でしかありません。
あと気になったのは、由香子が中国人いっぱいのパネルディスカッションで突然
「中国と同じものは作りません」などとケンカを売り、
中国人のメンツ潰してること。中国で商売やる気あんのか?
通訳さんがうまくごまかしたのでしょうか。
他にもツッコミどころで思いつくのは、
町工場が簡単に中国への輸出なんてできるわけないとか、
止めてた工場が簡単に再稼働できてノウハウ保持してるのは難しいとか、
あっという間に製造技術盗まれてコピーされるだろうとか、
3次下請けなら外国人も多くて「日本ものづくり」とは限らんだろうとか。
最後のほうはジャンプの打ち切り作を想起するようなドタバタ感があります。
おそらくかなりの内容が編集で削られたのでしょう。
これは原作者も不本意だったのではないでしょうか。
<一応、予想回顧>
◎ 特定少数にウケるニッチなアフターパーツに活路を見い出す
○ 付加価値の高い部品のみを製作する(そんなこととっくにやってそうですが)
▲ 工場の皆さんが途上国の技術指導員として海外で活躍する、その環境を築く
△ 思い切って海外に移転する
(・・・現実社会ではこれの成功の可能性が高いけど、「日本ものづくり再生」じゃないなあ)
△ 車と全然関係ないファッション性の高いアクセサリを工場で製作し、商店街で販売する
↓
うーん、ハズレだなあ。
まさか「工場長・由香子」が工場そっちのけで
「営業部長」として活躍するとは予想できませんでした。
回すドライバーがないちっちゃいネジがあるって聴いたことがあるよww
いいですね。
「漆つまみ」とか欲しくなりました。東大阪はラグビーとか人工衛星とか話題が多いですね。
主人公は若い女性だし、こういう方向に走る結末を想像してました。
特殊なネジ?↓
http://www.art-neji.com/
ある意味第2弾も楽しみですね (ズレっぷりがwww)
でも、特殊なネジって、
たまたまニーズにマッチしてたとかではなく、
受注生産でしょ、普通www
しかも、中国で必要とされるのかなぁ?
中国で生産されるのが汎用品が主としたら、規格品くらいしか売れないと思われ。
いや~。私は製造業を知らないからなんともいえないけど、
製造業の方々にぜひ、感想を求めたい感じですwww