~争いのない世界~*同じ意思を持つもの・そのⅡ*
- カテゴリ:自作小説
- 2010/06/12 18:54:46
慧璃と言う転校生がやってきた翌日。
召喚族の里の近くの丘で、誰かが戦っていた…
美波「い、一体何よ!」
慧璃「先ほどもおっしゃったように、私は貴方の力が見たいのです。」
昨日転校してきた慧璃と言う少女は、笑っていなかった。
美波「くそっ!」
美波は片手で魔法陣を出した。
慧璃「遅いです。」
笑顔がない、暗い顔で慧璃は右手にあった緑の光を投げ、美波に当てた
美波「うぐっ…!」
慧璃の攻撃を受けた美波は、その場で倒れた。
それを見た慧璃は、手の泥を払い落とすようにパンパンと叩いた。
慧璃「私と同じ意思の人ではないようですね…。同じ意思を持つ人なら、弱くはない…」
数秒置いて、続けていった。
慧璃「……次はあの星姫って人ですね…。」
美波「なんだ……って……?」
慧璃「私と同じ意思を持っている人を探しているのです。失礼します。」
慧璃は美波に言った。だが、美波に意識がなかった…
そのころ召喚族の里では…
玲「ちょっとちょっと!聞いてよ!」
塑羅「うるっさいわね~…」
玲「美波が丘で倒れていたそうよ!」
塑羅「なんですって…?」
玲が見つけた情報を聞いた塑羅は眉をピクリと小さく動かした。
玲「それだけじゃないの!意識がなくって、今救急室に運ばれていったんだけど…」
塑羅「意識がない…?」
塑羅は腕を組み、考え事をしていた。
塑羅「そういえば、さっき星姫が慧璃さんと一緒に丘へ行ったけど…」
それを言った後、同じクラスの人がやってきた。
クラスメイト「玲さん、塑羅さん、救急室に来てだって。先生探してたよ?」
玲「救急室に…?」
塑羅「行ってみましょう」
~救急室~
玲「藤堂玲です。入りますよ。」
玲は救急室のドアをコンコンと叩いた。
大ババ様「玲と塑羅か…。ちょっと見てくれんか?」
玲と塑羅はベッドに近寄った。ベッドの上にいたのは、星姫だった。
塑羅「せ、星姫!?」
玲「一体何があったの!?」
大ババ様「どうやら、何者かと戦ってたらしくてな…。星姫も意識がない状態じゃ。」
玲「ひどい…」
塑羅「……」
塑羅は黙っていた。それを見た大ババ様は、塑羅に聞いた。
大ババ様「塑羅よ…、心当たりでもあるのか?」
塑羅「星姫はついさっき、慧璃さんと一緒に丘へ…」
大ババ様「慧璃…?そういや、慧璃は見てなかったぞ。一体どこへ…」
玲「私たち…、狙われてるんじゃないかしら…」
玲の突然な発言に、大ババ様と塑羅は驚いた。
塑羅「狙われてるって…、慧璃さんに…?」
そのときだった。今まで意識がなかった星姫が、塑羅に話しかける。
星姫「塑羅さん…、慧璃さんが…塑羅さんを……狙ってます……。逃げてください…」
玲「星姫、しゃべっちゃ駄目よ!」
星姫「ごめんなさい…、玲先輩…。やられてしまいました…」
玲「怒ってないから…。今は体を休めなさい…」
大ババ様「星姫がそういうのなら、次はお前が狙われているそうだな。」
塑羅「……はい…。」
塑羅は目線をそらし、少し悲しんでる様子で返事をした。
玲「一人で行かせない…。」
塑羅「え…?」
玲「私も行く!どうせ塑羅が狙われて、同じ目に合わされて、
きっと次にターゲットは私よ!」
と、次の瞬間、救急室のドアを叩く音がした。
大ババ様「誰じゃ」
慧璃「葉月慧璃です。塑羅さんいますか?」
大ババ様「塑羅は今…」
と、言いかけたところ、塑羅は止めた。
塑羅「行きます。玲は…ここで待っててね。」
玲「塑羅…」
塑羅は慧璃についていき、召喚族の里の近くの丘でくるりと振り返った。
慧璃「塑羅さん、貴方に聴きたいことがあります。」
塑羅「……何かしら。」
慧璃「貴方の力を…見せてください。」
塑羅「…いいわ。私の力…見せてあげる!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~続く
うわ!
玲たちに危険が来ちゃいましたよ~
え?キャラの名前に色がない?
もう面倒になったから黒でいいやw(ぇw
感想待ってます♪
それとも、杏利様が出すのでしょうか?
文:青ガチャ3つお願いします
他の方の応募はご遠慮ください。