皆がくつろぐ謎の居間①上
- カテゴリ:自作小説
- 2010/06/09 14:52:06
過去に宇宙の漂流者になってしまったあの話、意外や読者さんがいたみたいで
消してから後悔…orz
てな訳で、個人HP用に書いてたボツSSを此方で転載。
途中で文体が台詞のみ形態になります。…演出だと思ってよ!!←
ビバ☆台本小説!(んなモンは小説とは呼ばねえ)
えと…出るキャラは一応FF全体です。まぁ俺のプレイ範囲だけど。
てな訳で俺設定・キャラ崩壊・いろいろ自由なのがおkな方のみどうぞ。
今回は導入も兼ねて、説明編でⅦっ子のみです。
ここは次元の狭間に存在する、小さな居間。
色々な世界の人が一休みに訪れる。そんな場所。
ちゃぶ台とおざぶ以外なにもない所ですが、お茶と
季節のお茶菓子位ならばお出しできますよ。
おや、ふすまのむこう…どなたかいらっしゃったようです。
さ、今日もゆっくりしていってくださいな。
◆ 皆がくつろぐ謎の居間 ◆
◆第一回◆
薄暗いオフィスに男はいた。
リノリウムの床を蹴る足音が、やけに冷たく響く。
(後はこれをまとめて…)
一人だけ残っての残業、彼にとってはよくある事なのか、
馴れた様子で書類を捌いていく。
そうして出来たいくつかのファイルを抱え上げると、重そうにしながらも
資料室と書かれたプレートの掲げられた部屋へ歩き出す。
「もうこんな時間か…全く、変な仏心を出さずにレノも残すべきだったな…」
男―…ツォンは自嘲気味に呟くとドアノブに手を掛けた。
チ
ャ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?」
「ここは…和室?」
ドアノブを回した筈なのに、背後にはふすま。
そして眼の前には…
「あっツォン、久しぶり~!」
「…ザックス!!?」
「お、髪下ろしてら。てかなんか痩せた?」
「…な、何故、お前が…」
「うっわマジ久しぶりだな~えと…何年経ったっけ?」
「お前…死んだ筈じゃ……はっ! …もしかして過労死で俺は死んだのか!?
と、というかここは何処なんだ?」
「あ、みかんあるけどいるか? いらないなら俺食うからいいけど」
「ぐ…人の話を聞かないのは相変わらずだな…」
「ん~?(もごもご)ここがどこか(もぐもぐ)知りたいんだろ?」
「(イラッ)ああ…」
「ツォン、眉間にシワ寄ってんぞー」
「そんな顔してるから疲れるんだよ」
「…………なっ!?
………エア…リス?」
「よっエアリス~」
「エ…エアリスまで…やはり俺は…!?」
「だからツォン、シワ寄ってる」
「いや、全く状況が読めんのだが。」
「だろうなw」
(イラッ)
「ザックス、からかわない。…うん。説明するね。」
「ここはね、休憩室なの。」
「休憩…室?」
「そ、休憩室。」
「疲れた人が集まる、みんなの休憩室。」
「なぜそんなものが神羅カンパニーに?」
「あ、違う違う、ここ俺らのいた世界じゃないから」
「…は?」
「じゃあ、ここは何処だと言うんだ…?」
「う~ん・・・ねぇ?w」
「ああ、ぶっちゃけ良くわかってないw」
「なっ…何処だかわからん場所で茶を飲んでいたのかお前達は…」
「まぁそうなるな(キリッ」
「開き直るな。」
「…それにお前たちは……死んだ筈では?」
「うっわ、ハッキリ言うよな~!」
「うん。だからいつもお茶飲んだら還るよ?」
「還るって…;」
「そうそう。ココ、ライフストリームから近いから良い茶のみ部屋なんだよな~」
(…ライフストリームに近いとか遠いとかがあるのか?)
「あと…今更だが、何故俺はここにいるんだ?」
「ほんと今更だね」
「何故って…アンタがそんな顔してるからだよ」
「…ザックス、俺は疲れているんだ」
「うん。ソレだよ。」
「・・・え?」
「そそ。お前がそんな青白い顔して働いてるから。」
「この部屋はね、疲れてる人を強制召喚するみたい」
「強制召喚って…そんな滅茶苦茶な…」
「でも、少し休めたでしょ?」
「む…・……。…って、そんなに酷い顔か?」
「夜見たら斬る」
「私が言うのも変だけど…生きてる?」
「……そうか…」
「あ、やっと笑った」
「え?」
「久しぶりに会えたのに、ずっとむすっとしてるんだもん」
「お前の事、結構心配してたんだぜ?エアリス。」
「ああ、すまない…」
「もう!なんで謝るかな~」
「……」
「ま、いいや。私たちはそろそろ還るけど…ツォンはどうする?」
「…ん、ああ。私も帰らなくてはな…」
「いいのか?もう少し休んでかなくて。」
「なに、もう少しで終わらせて帰れる所だ。」
「…ならいいけど…さ。」
「ん?」
「またいつでも来いよ!俺らよく、ここにいるから!」
「次はゆっくり話そうね」
「…………ああ。」
そう応えて、ふすまに手を掛けた……ん、帰る?
帰るもなにも、どうやって来たかもさえ解らないのに。
部屋を出るそぶりをしたものの、どうやって……………
【文字数オーバーなので続く(笑)】
ホントは3人の莫迦な会話があったのですが、泣く泣くカット。
不自然に急展開なのはそれが原因です(´;ω;`)