【あらすじ】杉並事件の被害者・女子高生の翔子が、生前行ったと思われる高台を見つけた泉は、そこにいた不審な男を尾行したが、逆に捕まってしまう。男は泉を監禁し、杉並事件は容疑者死亡のため捜査打ち切りになるという警察発表を取りやめ、捜査を継続すると発表するよう、４係に強要してきた。しかし上層部は発表は中止できないので、発表までに泉を救出するよう要求してくる。科捜研の調査の結果、脅迫してきた男の声紋が、杉並事件の時電話をかけてきた男の声紋と一致。しかし泉は単独で勝手に捜査をしていたため、なかなか足取りがつかめない。長嶋室長は、翔子の父親で国会議員の元谷に事情聴取した時に不審な点があったことから、もう１度元谷に隠していることはないかと訊ねる。

【感想】まぁ大体思った通りの展開。誰も泉が死ぬなんて思ってないから、クライマックスの緊張感のなさときたらもう…。しかしあの男、本谷に恨みを抱くのはちょっと筋違いな気もしますけどね。一番責めるべきは、あの時娘の言いなりになって診察を受けずに帰宅する選択をしてしまった自分だと思うのですが。まぁ自分も責めたから自殺しようとしたのかな。大切な誰かを失うと、人間は怒りをぶつける対象をつい探してしまいますからね。それなら元谷本人を殺せばいいものを(よくはないですが)、娘を殺してしまうなんて最悪ですね。元谷に自分と同じ悲しみを味わわせたかったのでしょうけど、娘はまるで関係ないですからね。そういう矛盾をわかっていながら、一度始めてしまった計画をなかなか止めることはできなかったんでしょうね。そういえばあの暗号、「タコワサカワサキ」からタとワを抜いて「コサカサキ」でいいんでしょうか？ 暗号というよりなぞなぞでしたね…。というか、なんでタとワなの？ なんかそんなヒントありましたっけ…。で、検索したら、被害者の名字が綿貫だったのね…。ずっぽり見逃してたわ！ これじゃわかるはずないｗｗｗ

【あらすじ】寺内の死因が絞殺だとわかり、警察が東城病院に乗り込んでくる。担当刑事の中に、白鳥が昔家庭教師をしていたという武田がいたため、何かと便宜を計ってもらえる。状況を整理すると、寺内は看護士の弥生が目を離した１８時頃から、田口に発見された１９時の間であることがわかる。犯人は医学知識がある者と思われたため、院内の医師や看護士が疑われるが、白鳥はちょうど来院していたメディカルアソートの佐々木に目をつける。佐々木は出張中で連絡が取れなくなっていた。更に、警察が寺内の遺体を司法解剖したところ、意外な事実が発覚する。

【感想】前半、相変わらず院内での疑心暗鬼のシーンが続き、ちょうど眠たかったため何回かウトウトしてしまいましたがｗ 後半の展開はあまりに斜め上というか、もう斜めすぎてほぼ真上なんじゃないかってくらいの意外な展開が続き、画面に釘付けでした。ちょっと１回に内容を詰め込みすぎたんじゃないかなぁ。前半の医療ドラマパートを１回削り、前回と今回を３回分くらいの分量に分けたらちょうどよかったかもしれません。寺内の土地に建設予定だったのは、恐らく速水が言っていたサナトリウムでしょうね。整理するために内容を追いますが、そこに違法に産廃が廃棄されて土壌汚染を引き起こし、農業を続けられなくなった寺内は、地元出身の議員である鴨志田を頼り、安値で?土地を売却した。しかしそこが何故か療養所の建設予定地となり、あんな土地に療養所なんて…と寺内は思うが、他人のことなどどうでもよくなっていたため、黙認してしまう。しかし娘と再会し、初めて孫と会い、良心が刺激され、鴨志田たちの悪事を見逃せなくなった。白鳥に土地のことを話そうとするが、その現場を佐々木に見られ、まだ白鳥に話せないでいるうちに、佐々木と言い争いになり殺害される。ということでいいんでしょうかね。で、何故かラスト、殺人を告白した佐々木を速水が刺し、２人揃って病院に運ばれた？ ただこのへんがはっきりしないのですが、本当に速水は佐々木を刺したんでしょうかね？ 確かにナイフを持っていたのは速水でしたが、速水が佐々木を刺すシーンはありませんでした。また速水は何故病院に運び込まれたのでしょう？ 何らかの病気の発作が起きてしまったと考えるのが普通なのでしょうが…。そう、そしてこの速水の病気は一体何なのか。何故鴨志田は土壌汚染を隠して療養所を建てようとしたのか。終盤になり、一挙に面白くなってまいりました。次回が待てない！ というか次回最終回なの？