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目指すは須らく予想の斜め上。


祝!「はやぶさ」の快挙

 日本の宇宙開発機関である航空宇宙研究開発機構(JAXA)のはやぶさ特設ブログによると、世界中の宇宙理工学者から選ばれた会員からなる国際宇宙航行アカデミー(IAA:International Academy of Astronautics)が今年創立50周年を迎えたことを記念して作ったロゴマークの中に、JAXAが打ち上げた惑星探査機「はやぶさ」が写した「『イトカワ』に映る『はやぶさ』の影の写真」が掲載されたとのことです。

 「はやぶさの写真」以外にロゴに掲載された写真は、「ゴダードの世界初の液体ロケット発射実験」、「ガガーリンの初宇宙飛行」、「アポロ計画による有人月面調査と足跡」「ヴォイジャーが撮影した土星の環」、「火星ローバー」、「国際宇宙ステーションISS」の7つ(アポロ計画の写真が2つ掲載されているので)。

 宇宙開発にあまり興味がない人でも、ロケットの父と呼ばれるゴダードや人類初の宇宙飛行士ガガーリン、月面着陸を果たしたアポロ計画は耳にしたこともあるでしょうし、ISSは、最近、日本人宇宙飛行士の野口飛行士や山崎飛行士が滞在したことでニュースにもなりました。

 このことは、「はやぶさ」の成果が、そんな成果と肩を並べられるものだと、世界の宇宙開拓にかかわる専門家たちが認めたということでしょう。

 ゴダードの実験とISS(アメリカ・ロシア・カナダ・日本と欧州宇宙機関加盟11カ国の計15カ国の協力)を除くと、いずれもアメリカやロシアが莫大な資金を投入して国を挙げて挑んだ結果です。

 もちろん、「はやぶさ」も日本の国家機関であるJAXAが行ったものですので、国を挙げて行ったものでありますが、正直、細々とやってきた感が拭えません。実際、世界でこれだけ(専門家の中とはいえ)評価されている「はやぶさ」の成果が報道されることもほとんどなく、興味がある少数の人たちに知られているだけにすぎません。

 世界一を目指したわけでもなく、もちろん、アメリカやロシアといった宇宙開発大国の二番煎じを狙ったわけでもなく、限られた予算と人員の中で独自の計画を打ち立て、誇るべき成果を得た彼らこそ、技術立国の真髄を体現しているのだと思います。

 この快挙を素直に喜ぶとともに、もっと多くの人に知ってもらいたいものですね。





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