Nicotto Town


人間万事塞翁馬


高校時代。(後編)


中編は突っ切っていってしまいましたが。

まー楽しい話でもないんでいいかなと。


でも、楽しいこともあったのです。

親友と呼べる人が3人いて、他の子達とも朝起きてから夜寝る寸前までいつも一緒で・・・

連休など寄宿に人が少なくなる日には、寄宿全部を使ってかくれんぼやおにごっこをしていました。

私の様子がおかしくなりだしても、皆看病をしてくれたり、外に連れ出してくれたり色々してくれました。

一番の親友だった子だけは、色々あって私が寄宿を出てから全く話すことはなくなりました。

これまで会った中で一番気の合う子だったので(おそらく今の彼よりも^^;)、残念ではありますが、仕方ないです。


出会った初日から、まるで双子のようにお互いの考えていることを言い当てることができました。

黙って一緒にいるだけで幸せで、常に一緒だったので夫婦だと冷やかされることもしょっちゅうでしたが、それが気にならないくらい楽しい時でした。



寄宿を出てからも、寄宿生の態度はあまり変わりませんでした。

出て行くときは盛大に送ってくれましたが、結局学校で毎日会うので拍子抜けしたのかもしれません。

出て行く理由も、受験のためという曖昧なものでした。

よく終末になると下宿にも遊びに来てくれました。

私も通学生になりたいと嫌味を言われることもありましたが^^;

しかしお昼になると、寄宿生は当然私を置いて寄宿の食堂に向かいます。

寂しいと思う反面、食事中は開放感に溢れていました。

食事中、通学生はグループに分かれて食べているようでしたが、毎日皆私を呼んでくれるので曜日ごとに違う子たちと食事しました。

通学生は寄宿について知りたがっていたので、寄宿にまつわる怪談話やルールについて話すだけで喜んでくれました。

私が黙っていても、決して気まずい雰囲気にはなりませんでした。

不思議でした。

なぜ私は会話というものにあんなにも嫌悪感をもっていたのか。


寄宿を出てから、受験勉強を始めました。

高2から高3の夏にかけては、ネタばかりを考えていたせいで全く勉強できておらず、最初のうちはかなり苦労しました。

秋には何とか第一志望の大学に見合う偏差値を出すことができました。

結局、第一志望も第二志望も落ちたのですがw

第二の北大は偏差値の低い学部を適当に受けたのですが、やりたいとも思っていない勉強をやっても意味がないと思い、2次を辞退しました。

名前に惹かれて入ってもろくなことがないという教訓を、ここで得たからです。

負け惜しみにはもってこいの理由ですww

そして今の大学に入ったというわけです。


これで全ては終わったのかといえばそうでもなく、今でも長時間(約五分以上)しゃべると吐き気を催し、悪夢も見ます。

以前は毎日でしたが、今は週1くらいです。

6人がけのテーブルの真ん中に座って、ネタを全て忘れてしまい黙り込んでしまう、そんな夢です。

たったそれだけなのに、毎回、貞子にいきなり地に引きずり込まれるのを待っているような恐怖感があり、目を覚まします。

両脇に人がいる状態でいることもできません。

席を代ってもらって端に座り込みます。

人と話し始めれば、5秒以上沈黙が続かないようにと、いらない気をまわしてしまいます。


10代前半で、鬱の気があると診断されたことがありました。

隔世遺伝てやつなのでしょうか。

そういえば、毎日死にたいと思っていました。

今はそんなことはありませんが、その当時は皆そう思ってそれでも我慢しているのだと勝手に思って安心していました。

その思考だけが今思えば救いでした。





ってな感じです。

思い出してたら、ちょっと暗くなってきましたw

今はあんまりそんなことないんですけどね。

高校時代は、面白いところを取り出せば面白く語れるし、辛い部分を取り出せばとことん辛い、そんな日々でした。

S女子もその時の友だちも、私の誇りです。

あの時苦労を出し切って、今にたどり着いたんだな~とたまに思います。


でも、二度と戻りたくないですww


女子大のほうはテーブル制度がないらしかったのですが、そこに進学するのはやめました。

女子大に行くと言っていた派手めの子が、ガムを万札に包んで捨てているのを見ちゃったからです。

あの金銭感覚というか、道徳的にというか、あの子と一緒は単純に嫌だと思いました^^;

英語にもあまり興味はありませんでしたし。。


でも、あの頃の仲間にもう一度会いたいなと最近思います。

ようやく地に足がついてきた私を見てほしいです。

いつ会えるかな~♪


そんなこんなで一旦このお話はおしまいです。

いっそ寄宿生活をネタに小説でも書こうかと思った時期もありましたが、すでに似たような小説が出ているらしいのでやめました。(「マリア様が見てる」って題名らしいです。これも寄宿生の頃に聞いた話ですが・・・今度読んでみます)

明日はゼミです。

おやすみなさい^^

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2010/05/14 11:28
こんにちは。中編~後編と拝読させていただきました。

私見なのですが、寄宿舎生活への適応障害だったのかもしれませんね・・・
>ガムを万札に包んで捨てているのを見ちゃった
私には想像もつきません。。

けれども、あの頃の藤乃さんがあって、今が在る。
良くも悪くも、その経験も藤乃さんの大切な「一部」になっているのですよね。

私では経験し得ない貴重な体験をお話しいただき、ありがとうございました。
また気が向いたときにでも、ブログに載せてください。
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2010/05/06 19:18
ほんと・・・かなり貴重な色々な経験が
短い間にあったようで・・・ほんと濃い高校時代だったようですね。

それにしても・・・
ほんと物事色々しっかり考えて・・・
それは今より若い頃から深く考察出来てて
凄い人だと思いました。

今後も・・・
ここが存続する限り
また何か読ませていただくこと期待します^^
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2010/05/06 16:50
つらい経験を経て、今の藤乃さんがあるのですね。
今時の大学生さんにしては、とても思いやりがあって周りに上手に気を遣えるステキな方だなとおもってましたが、こういう背景があって会得されてきたのですね。

わたしも、藤乃さんまではいきませんが、中高生時代は自分の人生の中で相当暗黒時代でした。
ただ、あの時代を経ていないと今の自分がないのだと感じた時、ようやく昔の自分を受け入れることが出来ました。
大学生の時点でS女子時代を誇りだと言えるだけで、十二分にご自身を把握して受け止め、前進できていると思いますよ^^

後は、焦らず、自分が本当にやりたいことをやる方向で人生を歩んで下さい。
どんな道を辿ろうとも、藤乃さんの人生です^^
自分で選んだ道の答え達が「今」なのですから、ご自分を信じて進んで下さい。
どこにいても、応援していますよ^^
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2010/05/06 15:44
大変な寄宿生活・・・そんな中でも良いお友達に恵まれて、あまり孤独な時がなかったのは、救いでしたね。それだけでも、良かったです。
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2010/05/06 15:29
辛い出来事でしたね。まだ、卒業して何年も経っていないから、記憶が生々しいのでしょう。
そんな中でも、楽しい思い出がたくさんあるようで、ほっとしました。
自分の人生ですもの。ネームバリューも他人の意見も関係ありません。
自分の意見をしっかりと持って、前へ向かって歩いている藤乃さんはステキだなと思います。
人生はまだこれから。とりあえず、学校頑張ってくださいね♪

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2010/05/06 01:57
はい、前編を拝見した時「マリ見て」を直ぐに連想しましたwww
ライトノベルで出ておりますが、
アニメにもなっておりますから動画で見られますよ
ちょっとばかし憧れましたけれども
私も多分ついて行けなかった事でしょうねぇ・・・



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