山梨県の郷土料理とひまわりさん
- カテゴリ:グルメ
- 2010/05/02 17:05:13
私たちが結婚してすぐの頃。
お互いに富士山好きという事で、お決まりのドライブコースである富士五湖方面に行った時のお話。
山中湖の湖畔で、私たちは自慢のオープンカーを走らせていた秋の日。
標高が高いとあって、もう気温もかなり低くなっているにもかかわらず、幌を下ろしてオープン走行。
皮のハーフコートに身を包み、サングラスをかけ、オープンカーの怪しいカップル。
格好を付けているわりには、低い気温のせいでお互い真っ赤な鼻でやせ我慢しております。
若き日の招き猫夫婦であります。
「寒いから、何か温かいものでも食おうか。」
と私が提案。
その提案に、ひまわりは即座に食いつくのであります。
「あ、それなら一度食べてみたかったのがあるんだ!」
ひまわりが食べてみたかった料理とは、山梨県の郷土料理であるほうとう。
ご存じない方のためにご説明いたしましょう。
平らで太めに切ったほうとうと呼ばれるうどんを、味噌仕立てのスープでたくさんの野菜と豚や鴨といった獣肉と一緒に煮込みます。
家庭では鍋料理のように、大きな鍋で作って家族でつついたりもしますが、お店などで注文をすると一人前の鍋で出てきたりもいたします。
名古屋の味噌煮込みうどんとは、うどんの形状がまず違います。
味噌煮込みうどんのように煮込んでもコシを失わないしっかりとしたうどんではなく、煮込んでしまったらまるですいとん状になってしまうのがほうとうです。
味噌も赤味噌主体の名古屋風ではなく、白味噌主体の関東風なのでしょうか。
そして何あがあっても譲れないほうとうの条件は、野菜の具の中に必ず絶対に何が何でもかぼちゃを入れる事。
かぼちゃが入っていないものは、ほうとうと呼ぶ事は出来ません。
極端に言えば、ほうとうの麺を入れ忘れても、かぼちゃだけは忘れてはいけません。
さて、お話を元に戻しましょう。
ひまわりはほうとうの本場山梨県で、一度ほうとうを食べてみたかったという願望を叶えたいと主張します。
ひまわりとの楽しいドライブですから、心の方は暖かな私でしたが、オープンカーでのドライブという条件ゆえ身体の方はいささか冷えてまいりました。
そんな冷えた身体に温かなほうとうでありますから、私に彼女の意向を拒否する条件は何一つございません。
ノー文句で受け入れる結果となりました。
それでは早速お店を見付けよう!と言うのが先か、さすがここは山梨県。
すぐにほうとうを目玉にしているお店発見。
高々とほうとうの文字が書かれた幟が立っております。
お店に入ってワクワク状態のひまわり。
そして待ちに待った山梨の郷土料理、ほうとうが私たちの前に運ばれて来ます。
やった~うまそう~♪
とふたを取る私たち。
しかし、ふたを取った瞬間、固まるひまわり。
「どったの?」
「かぼちゃだ・・・」
それがどーしたと言う私を前に、ひまわりの破滅の言葉。
「アタシ、かぼちゃ嫌いなの。」
あのなぁ、ひまわりさん。
かぼちゃが入らないほうとうは・・・
そんなゴタクは耳に入る事も無く、ただがっかりするひまわり。
「わーた。かぼちゃはこの私が引き受けよう。」
という私の言葉に、遠慮なく私の鍋にありったけのかぼちゃを放り込みます。
余程かぼちゃが嫌いなのでしょう。
小指の先ほどのかぼちゃのかけらまで、私の鍋に入れるひまわり。
さぁ、かぼちゃ抜きのほうとうを召し上がれ。
温かくて、素朴で、初めてなのに何故か懐かしい・・・
ひまわりはそう言って舌鼓を打っておりました。
すっかり味を占めたひまわりさん。
みやげ店でほうとうの麺を発見。
家でも作ろうという事で購入。
はい、家でも作りましたとも。
もちろんかぼちゃは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どっさり入れます。
ひまわりはそれでも、かぼちゃを避けて食べてくれました。
その後、ちょくちょく家でほうとうを作る様になった私たち。
ひまわり曰く・・・
「ほうとうにはかぼちゃを入れなきゃね!」
食べないけれど、入れなくてはいけないそうです。
翌日になるとほうとうのかぼちゃはスープに溶けてしまい、スープはすっかりかぼちゃ色になってしまいます。
そのかぼちゃ色のスープを美味しそうに飲むのは、なんとひまわり。
「かぼちゃは嫌いだけど、かぼちゃが溶けたこのスープがうまいんだなぁ・・・」
って・・・ほんとかよ
こっちもどうも~。
なぁんだ、廉さんひまわりと全く一緒だわ。
ひまわりも固形のかぼちゃ(この言い方、あってるの?)は全くだめです。
その他、練ってあったりするのもだめ。
パンプキンパイのあんも食べませんでした。
でも、パンプキンポタージュは美味しいって・・・。
しかし、念願だったほうとうにかぼちゃが入っていたのは、かなりショックだったようです。
でも、美味しく食べられて嬉しそうでした。。。
固形のかぼちゃ、私もあんまり得意ではありません。
あのホクホク・モサモサが苦手で・・・。
でも、ひまわりさんと同じように、かぼちゃが溶けたほうとうのスープは好きです。
ちなみにパンプキンポタージュも好きですw
ひまわりはおいしいものを食うときは、本当においしそうな顔をするんですよ。
だからこっちも、もっとおいしいものを食わせてやりたいなぁって思ってしまう。
いつもは小食のひまわりですが、おししいものはたくさん食べました。
こんなに食べれるの?ってくらい。
まぁ、イチゴ狩りに行って30分で128個食ってハウスのおばさんを震え上がらせたくらいですから。
かぼちゃって、嫌いな人多いかもですな。
私も子供の頃はあまり好きではなかった。
何となくあの甘さが不自然な気がして。
サツマイモほど甘くなくて、かと言って大根やにんじんの様でもない。
けったいな食いもんでしたね。
てんぷらを食べておいしいと感じ、それから食うようになりました。
なんかきっかけが必要な食い物かのかも・・・。
結局美味しくいただくのだし、嬉しそうに見つめる招き猫さんを想像してしまいました^^
カボチャは私も大好きなんですが
ひまわりさんが、お嫌いだった理由はなんとなくわかります。
あの、種の周囲の曖昧な感じがイヤなんじゃないかな?
最初に、それがちゃんと取ってないのを見たり食べたりして
以後、とってあってもイメージが消えない・・・よくある話のような気がしますw
なにはともあれ、招き猫さんのお料理は美味しく食べてくださるのだから
問題無いですよね?^^
まぁ、煮込みうどんっちゃ煮込みうどんですねぇ・・・
いずれにしても観光地での食事ですから、こんなものかと。
あ、そう言えばその後かぼちゃのポタージュに挑戦して、おいしいって言ってました。
基本的にかぼちゃっておいしい野菜ですから、食わず嫌いなんですよね。
私などかぼちゃの煮物もてんぷらも大好きなんですけどね・・・。
甘い野菜と言えば、サツマイモは大好きだったんです、ひまわり。
どうしてでしょうねぇ・・・。
そですね、ほうとうを食べると思い出します。
初めて注文して、蓋を開けた時のひまわりの困った顔。
結構、いるんですよ^^
野菜なのに、あの甘みが嫌なのかもしれませんね。
スープになると塩味風になるでしょう。
だから、イケるのかも^^
ほうとうのかぼちゃは、ひまわりさん味ですね。
わっはっは、かわいかったですよ、当時は・・・。
でえと、したらええがな。
さぶちゃんなら相手はいくらでもいるんじゃないのぉ~?
うん、好き嫌いはともかくね、食べる時はおいしい顔をして食べる人でした、ひおまわりは。
だからご馳走しがいのある人でしたね。
ほうとう、いつも行くお店にお連れしたいなぁ。
山中湖の近くにあるお店で、とってもおいしいんですよ~。
でえといいなでえとーw
ちょっとくらい好き嫌いある方が愛らしいというものでしょうか?w
好き嫌いなくなんでもガツガツ食べるさぶでございます( ゚∀゚)・∵.ガハッ
ほうとうはまだ食べたことない!すごく食べたいです!すごく!w
おぉ!伊豆にお住まいだったのですか?
私も15から5年ほど静岡県東部に住んでいたんですよ。
やっぱアレっすか?
CDはすみやですか?本は戸田書店ですか?
懐かしいです。。。
ほうとう、とてもおいしいですよ。
こちらにお帰りの際は、是非とも!
かわいらしいですか?
本人が聞いたらとても喜ぶと思いますっ!
ありがとう~。
そして、とても美味しそう♪
アタシ、伊豆に住んでて、山梨なんてすぐ側だったこともあるのに
ほうとうって食べたことないんですよねぇ。 汗
よし。 今度日本に帰ったら、きっと食べてみよう!w
とってもかわいらしい方だったんですね^^