ときどきつぶやきにでてくる「はやぶさ」について
- カテゴリ:その他
- 2010/04/25 17:07:42
私が時々つぶやく「はやぶさ」について、簡単に解説をば。
「はやぶさ(MUSES-C)」は、文部省宇宙科学研究所(Institute of Space and Astronautical Science, ISAS)(当時)(現:宇宙航空研究開発機構(Japan Aerospace eXploration Agency, JAXA)宇宙科学研究所)が2003年5月に打ち上げた工学実験探査機にして小惑星探査機のこと。
2005年9月、地球近傍小惑星のひとつでアポロ群に属する小惑星イトカワに接近・着陸し、数々の観測を行うとともに、成否は不明なものの試料採取を行い、離陸し地球への帰還に向かったものの、同年12月、姿勢制御装置や化学エンジンの故障をはじめとした数々のトラブルに見舞われ、帰還が絶望視された。しかし、運営側の(想定内という話もあるが)懸命な復旧努力の末、復旧に成功、当初予定の2007年より大幅に遅延するものの、今年(2010年)6月に地球圏に到達し、試料カプセルの大気圏突入作業ののち、本来はなかった地球衝突軌道にある小惑星の軌道予測システム開発のため、自ら試料となるべく大気圏に突入して燃え尽きる予定の悲運の小惑星探査機。
世界初のマイクロ波放電型イオンエンジンの運用やイオンエンジン搭載宇宙機としては1.7天文単位(au 1au=約1.5億km)=約2.6億kmという人類史上最遠地を通過し、自力で最も遠くかつ小さな天体へ到達・接近・着陸・離陸するといった数々の世界記録を樹立したことは、世界的にも高評価を受けている。今年6月に無事に帰還・突入すれば、人類史上初の月以外の天体からの着陸を伴った試料採取を行い、地球に還ってくる史上初の宇宙機ともなる。
(……全然、簡単な説明じゃなかったけど、より詳しいことはJAXAとかページで調べてください。以上は事実。以下は個人的意見)
なのに、国内(特に国会と財務省)の評価は低く、これに引き続く宇宙探査計画や次代宇宙機開発計画の実現が危ぶまれている。
そりゃね、金を使うばかりの宇宙開発をはじめとする基礎研究に継続して予算をつぎ込むことは、現状の低迷しっぱなしの日本経済の中では難しいと思うけど、将来を見据えた基礎研究を継続しなければ、科学技術ぐらいしか売り物のない、この国の将来はないと思うし、継続してきた計画を一度途絶えさせたりすると、えらい大変なことになるってのを気象衛星「ひまわり5号」の時(後継機みらい1号の打ち上げ失敗にはじまるアクシデントが重なり、設計寿命5年のひまわり5号を10年(設計寿命の倍! これも脅威的な技術力!)も使い続けなければならなかった)のに知ったはずなんだけど忘れちまったのかなぁ……国(の上の方の人)は(そういえば、南極観測船しらせ(初代)の後継船の予算もなかなかつかなかったな。観測の中断も危惧されたのに)。
SF好き・科学好きのロマンシズムといえば、それまでかもしれないけど、未知の領域を知りたいという知的探究心はなくしたくないなぁ。
と、いうことで、私は「はやぶさ」を応援しています。
そう思います^ー^
理系離れ(理科離れ?)とかって、
そういうことも理由になってる気がします。
中国やロシアだってちゃんとやってるのに……。