Nicotto Town


なな☆´・ω・のブログだょ(΄౪`)♥


山あいを走るバスの怪②

文香は急にいやぁな感じがしました。運転手の頭が右や左、前や後ろにぐらんぐらん大きく揺れているのです。揺れた頭のまま、運転席からでてきます。立ち止まって、文香の方へ、ふりむきました。くすんだ土色の顔が、ゆがんでいます。目が合いました。

暗い穴のような目でした。そらしたいのに、そらせません。声も出せませんでした。じっと見つめられているうちに、文香の体は、つめたくなっていきました。

揺れている運転手の顔が、いきなりがくんと右にかたむきました。異様にかたむいた頭は、肩の上で、ぐらぐらゆれています。口のはしに、つーと、赤いものもたれています。

運転手に気がついたおねえちゃんが、

「ち、血。く、く、く、び、が」

と文香にしがみついてきました。

乗降口から入ってきてきりが、運転手の足元をただよいます。こいきりに誘われるように、運転手はバスをおりていきました。

「ついてこぉぉい」

と、声が聞こえます。文香は、かたてでおねえちゃんをおしのけました。

「ふみっ、どうしたのよっ」

おねえちゃんがさけびました。

「ついてこいっていってる」

「いってないわよっ。なにも聞こえないよ。しっかりしてっ」

体を思いきりりゆすぶられて、ふみかは、はっとおねえちゃんをみつめました。おねえちゃんは、また文香をゆすぶりました。

「しっかりして、ふみか。し、しずおばさんちへもどろう。ね、ふみ」

おねえちゃんは、声も体もふるえていました。

はじめて文香もふるえだしました。運転手についていこうとしたなんて、どうかしています。運転手とめがあってから、じぶんじゃなくなっていたような気がします。がくがくふるえながら、おねえちゃんといっしょに座席からすべりおりました。あの運転手がいったいなにものか、考えている余裕はありませんでした。はうようにドアへ向かいました。


つづきは、③で。

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2010/04/24 21:11
怖っww

続きみたい!!w

今度も見ま~す!

楽しみにしてます



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