妄想優等生『暦村竹文』 (初夢の続きは外伝3)
- カテゴリ:自作小説
- 2010/04/22 02:23:57
暦村竹文って知ってるかい?
本編では、謎の眼鏡キャラとして登場したのに活躍なし
クリンナップ版では、HRを仕切って、出番終わりの不遇な奴さ
そんなアイツだが、本当はイイ奴なんだよ。
どうイイ奴なのかは、この先を読めばわかるよ。
この作品は「初夢の続きは4話『歌声』」とリンクしています。
そちらも、合わせてお読みください。
やぁ俺の名前は暦村竹文。
自分で言うのもなんだが、極めて有能な男だ。
文武両道。三中では生徒会長を務めていた。
あだ名はエース。文化祭では、俺のプロデュースした、たこ焼きの模擬店が、歴代最高の売り上げをたたき出した。
無論高校でも、俺の才能をほっては置かないだろう。
適度に、内申を稼ぎながら、生徒会長にでもなるつもりだ。
かったるい式は終わりHRが始まった。
「それじゃ、そこの2人進行お願い」
(早速、担任からのご指名か…。俺の名声もう届いていましたか? これは案外すぐに生徒会に食い込めるかもな。 だがこの相手の女、ひょっとすると障害になるやもしれんな。一応注意しておくか しかしこれはチョロすぎて笑いが…)
「ククク… アハハハ… あーはっはっはははは」
「暦村君?」
(は!? 俺喋っちゃってた?)
「失礼、箸が転げました」
誰一人笑う事無く、静まり返っていた。
暦村のことは、意に介さず担任が口を開く。、
「まずはクラス委員を決めてもらおうかしら? 立候補が望ましいけど、推薦でも良いわよ」
いままで、静まり返っていた教室がにわかにざわつきはじめる。
だが、無論名乗り出ようなどと言う奴はいない。
(まったく大衆ってやつに上に立つ素質があるはずはないのだ。 この俺以外は考えられない人事だが、仮にも三中の生徒会長が立候補というのもな、推薦が望ましいが、このままほっとけば俺が委員で決まりだろう)
沈黙が続く教室に、やじが一つ飛ぶ
「暦村委員長顔だし、お前がそのまま委員長で行けよ」
(ナイスやじだ!貴様には明日、やきそばパンを奢ってやろう。この空気、この肌触り…貰ったな!)
「う~ん 今、決まらないのなら、放課後に決まるまで残ってもらうけど、それでもいいのかしら?」
(そろそろだな…さあ、誰でもいい。暦村君を推薦しますと言え!)
ニヤニヤが止まらない暦村。
しかし、思わぬ横槍が入った
シンとした教室に梅子の声が響いた。
「私、やります」
途端に、クラスのあちこちから、歓声が上がる。
(梅子ってお前!どう考えてもその他大勢の名前だろうが! なんででしゃばるんだよ。9割9分俺の流れだったろう…。ここで立候補するか?いやすでに空気は奴を委員と認めちまってる…完全にフラグ立ってるな。この流れで対抗しても負ける!この暦村、負ける戦いはしない主義だ!)
「他に、立候補する方いませんか?」
暦村は、唇を噛み締めながら声を振り絞った。
(他に対抗馬がいれば、三つ巴なら何とかなるかもしれん!)
そんな想いとは、裏腹に手はあがるはずもなく
(覚えておくぞ、篠田梅子!貴様とは共に頂は望めぬようだな!)
「では、篠田さんを委員長に決定します」
暦村の拳は、静かに震えていた。
(この俺は…。三中の生徒会長だぞ)
「次に、副委員長ですが…」
暦村が興奮を抑えつつ声を出す。
「委員長が女子だから、副は男子ね」
と担任が口を挟んだ。
(ナイスだ。担任!間違いなくこれは俺が副になるためのフラグ! 副になった俺があの梅子をを上回る活躍をすれば、「ねぇ~暦村君の方が委員長向きじゃない?」ってなことになって梅子を失脚させ。晴れて俺が委員長というシナリオに…。新しい上にアリじゃないかこれ?)
一斉に、下を向く、男子生徒。
(キタコレ! 俺が推薦されるのは時間の問題。間違いない)
一時の沈黙が支配する。
沈黙を突き破ったのは、他ならぬ梅子であった。
梅子は、スッと手を上げ
「推薦したい人がいます」
と発言した。
(ほほう、一流は一流を知るというわけか、貴様の推薦は気に入らんが、真正面からぶつかってくるとはいい度胸だ。この俺が貴様の下に付くと思うなよ。いつでも首を食いちぎってやるぜ)
「間宮悟君です」
(へ?間宮ダレソレ?俺の名前は暦村竹人ダヨ?)
一斉に男子生徒から、拍手が沸いた。
(え?え?ボク三中の生徒会長だよ?エースだよ?あれれれ?)
「俺は、会長で、エースで、模擬店なんだよ~!!」
そう叫ぶと教卓に、暦村は突っ伏した。
「先生、暦村君の口からエクトプラズムが出ています」
「戻してあげて!」
「先生気分がすぐれないので、保健室に行かせてください」
「そうね、ここからはクラス委員にやってもらいましょう。お疲れ様」
(これで勝ったと思うなよ…)
ヨロヨロした足取りで暦村は、教室を後にした。
ちなみに、暦村君が、エコ委員という校内のCo2を6%を削減するという謎の委員を押し付けられたことを知るのは次の日のことだ!
がんばれ暦村!負けるな暦村!
生徒会長になるその日まで!
暦村君は、こんな人だったのです。 外伝はいつ読んでも大丈夫です本編はまだ執筆中ですし
本編1~5 外伝1~3の順がいいかもしれませんね。
すみません・・・『初夢の続きは』は途中からだったので、後回しにしちゃってて。。。
そろそろ、こちらから先に読まないといけませんね。(^_^;)
エリートなはずなのに、なぜか上手く行かない。それが彼の持ち味ですw
残念ながら、今のところ続きの予定はありません。もしかしたら書くかも知れませんが~
暦村君、なかなか憎めないキャラだったのですねw
ぐぐったのに出てこなかった理由がここにw
にしても、Co2削減てwしかも6%という確固たる基準値まであるとはww
先を楽しみにしております(゚∀゚)
意外な、変わり者でしたね!彼は!
今後どうなるかわかりませんが、僕も好きなので、なにか書くかもしれません
劇団ひとりってwなかなか面白いよみかたしますね~
是非1~5も読んでみて下さい!
4話では、クールな感じだった彼は、実はこんなことを考えていた!
一方的に梅子を嫌ってるみたいですねw
これでも中学時代は、大活躍だったんですけどね~。
いつか、エコ委員として、事件を起こす彼を書いてみたいです。
文武両道、かっこいい外見、家柄良しと3拍子揃ったナイスガイなのにw
それなのに、案外小者っぽいところが気に入っていますw
暦村君って、変わってるキャラだったけど・・・やっぱり変わってる。
構内のCO2削減って、いったい何をするんだぁ・・・?(ホント謎だわぁ・・・)
今後も、暦村君は暴走しそうですね。。。
読み終わり、暦村クン→劇団ひとり
に思えてしまいました。
リンク先は未読なので・・・。
エクトプラズムが無事に戻って何よりです^^
頭の中で考えている事がつい口に出ちゃってて、危ない人になってますね^^;
口から出たエクトプラズムは、誰かがちゃんと元に戻してあげたのかな?
エコ委員長として大活躍(?)したことを祈ってます!
一生^^;
スイマセン