なみしろの頃
- カテゴリ:グルメ
- 2010/04/15 18:51:58
確かに吉野家は女性は入りにくいだろう。そもそも牛丼には【かっ食らう】イメージがある。お皿やお椀から箸で食物を口にもっていくというよりは、やおら左手で丼を顔の前に掲げ、右手の箸で口にかきこむ感じだ。
では、親子丼や天丼の場合はどうなんだろう。皆さま優雅に食されているようだ。
ひとえに”牛丼”のイメージが悪いのだろうか。
さて本題。大昔の、私が20代の頃は吉野家勃興の時代だった。北海道には一軒もなく、ライバルの松屋もまだよちよち歩きだった。東京に行った私は、あちこちにある吉野家に狂喜し、たいへんお世話になった。20代である。一歩あるけば腹が減り、三歩あるけば腹が鳴り、十歩あるけば・・・・・、思いつかないので先に行く。
一回の食事に一杯の牛丼では当然足りない。吉野家のカウンターに座る。お茶を手にした店員がやってくる。やにはに私はこう宣言する。
「なみなみしろたまご!!」
店員はお茶を私の前に置きニヤッと頷く。そして店の奥の厨房に向かって声を張り上げる。
「なみいっちょう、なみしろいっちょう、ぎょく、お願いしまぁっすーっ!」
30秒もしないうちに私の目の前に、「牛丼並」、「ご飯並」、「生卵」が並ぶ。
詳細な食べ方はいささか恥ずかしいものがあるのではぶく。
約5分で食事タイム終了。
350円+100円+50円 = 500円(よく覚えているものだ)
野菜を食べなきゃいけないなんて頭はない。なにしろ一歩あるけば腹が減り、三歩あるけば(以下略)なのだ。
朝は朝で朝定食がある。今もあるがチト違う。昔は単純にA定、B定、C定しかなかった。Aは焼き鮭、Bは珍化なオムレツ、Cは納豆と焼海苔がメインディッシュで、それにご飯と味噌汁とお新香の3品がつく。値段は順番に320円、340円、270円だった(よく覚えているものだ)。
私はこのC定が好きで、販売開始の午前5時になると待ち切れずによく行った。なにしろ(以下略)。
当時は”つゆだく”などという無粋な注文はなかったし、店の中は活気に満ちていた。客も店員も若者が目立ち、やはり若かった私はその中で東京の活気を肌で感じ、すみやかに腹のなかに納めた。
>こきりこさん
立ち食いそばもそうですね。
実は若い時には入れたのですが、
最近はトンと行っていません。
今度時間が無いフリをして行こうかな。
>ひふーむさん
やっぱり時代はテイクアウトなんですね。
現在北海道は
吉野家と松屋となか卯が多いかな。
しかも、ほぼ、ドライブするー完備で!!
立ち食いそば屋と吉野家はいつか体験してみたいです。