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- カテゴリ:その他
- 2010/03/28 21:59:29
日本の政治が独裁制の色を帯び始めたのは、平成という元号から変わったあと、
万緑党なる政党が政権獲得に至ってからだ。
現在、衆参両議院の万緑党党員の割合は、どちらも7割かそれ以上となっている。
その状態が続いたある時、日本は国連を脱退し、
直後に新資源が発見されたことを報告した。
新資源の研究は秘密裏に行われていたようで、
今後、多岐にわたる分野、バイオテクノロジーや軍事で応用するとのことだった。
世界で約200の国が加盟していた国連を抜け、
禁止されていたバイオテクノロジーや、
憲法を書き換えた上での軍備は世界を敵に回すことに等しかった。
新資源の詳細は明らかにされていなかったが、
日本の動きから推測する限り、多方面で巨大な力を持っているに違いなかった。
日本の外交関係や輸出入の範囲は次第に縮小されていき、
詳細不明の新資源を原動力に鎖国に向かいつつあった。
【未成年者強化法】が可決されたのは今から1カ月ほど前。
内容は、抽選で選ばれた12歳から18歳の男女1万人に加えて、
参加を自ら希望した者が、年に一度の【強化期間】内に
他の参加者を殺害していくというもの。
生き残った千人には5000万円の賞金と、
多くの科学を使って新資源を活かした、
脳搭載のインプットコンピュータが授与される。
広告を見る限り、これまでの研究によって出来たそれらとは出来が違い、
コード等が身体から、はみ出すことがない。
希望によっては授与されたコンピュータを活かせる、
身体のサイボーグ化も可能ということだった。
ちなみに強化期間内、参加者全ては生き残っている人数を知ることが出来ず、
一般市民と参加者を見分けられるゴーグルと、
3万円の入ったキャッシュカードのみ渡される。
武器として、火器や護身具が使用できず、
各々がそれ以外の適当な物を武器として装備でき、購入も許される。
強化期間中に参加者による被害を受けた商店や施設に対しては、
証拠となる写真や動画があれば一律に国が補償をする。
少子化が進む日本でこのようなことを行う政府には
国民を少数精鋭にするという狙いがあった。
小説、一気に読んでしまいました。
日本は、、すごい世界になってますねぇ~。
この先、どうなるんでしょう。
つづき、楽しみにしております。^^
読み易く、サクサクと進む文章に、シニカル調さの中に混じるコメディー。
シリアスなのにどこかまだ笑いがある、まるで道化師のような話。
格好いいなあ、って思いました。
あとは話の持って来方が上手でした。何の変哲もないどちらかといえば淡い印象をもたらす柔らかな、
それでいて残酷なこの話の根底とも言える生命の話。
そしてそこからサバイバルに無理矢理入れられた主人公の、切ない話。
これからこのサバイバルがどう変化していくのかがとても楽しみです。
拙い文章で申し訳ないですが、これにて失礼いたします。
読ませていただきました。
大変…難しそうな話ですぅ。あと怖そうというか…。
ですが、主人公の状況下、描写、設定がドキドキしてしまいます。
…今言えるのはそれくらいですぅ。