ここだけの話 =^.^= (ちょっと長文)
- カテゴリ:人生
- 2010/03/20 09:50:27
慶応三年の春。世はまさに大政奉還の約半年前 満月の夜のことだった。
京の都は新撰組と長州などの勤皇派が 連日壮絶な戦いを繰り広げていた。
そして 僕も ある藩を脱藩した勤皇の志士であり、賀茂川のほとりを「岩倉」へと急いでいた。
突然 「ちゃりん」と音がして、暗闇の中からダダダダダ・・・人が猛スピードで追いかけてくる音がした。
僕が 振り返った瞬間 月の光が白刃に煌くのがみえた。
バサッ!
「ウウッ・・・無念じゃぁ、斬られたぁぁぁぁ」
僕は川原に倒れ、そのまま意識が遠くなっていった。
一瞬だったが 僕の脳裏には あのニューヨークで起きた「世界貿易センタービル」が崩れ落ちる状況が浮かんですぐに消えた。
咲いて間もない桜の花びらが、ひとひら風に舞い、賀茂の流れに消えていった。
僕の意識は そのまま闇に中へ引き込まれていった。
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どのくらい闇の中で過ごしたのだろうか。
心臓の鼓動の音で 再び僕の意識が蘇った。
とても 力強い心音であったが 僕のものではなかった。
しばらくして もうひとつの小さな心音も聞こえるようになってきた。
その心音は 日に日に強くなっていく・・・・。
この心音は 確かに僕のものだ。「生きている」・・・僕は思った。
また 今僕がいる処は なぜか懐かしく暖かく、幸せを感じる空間であると思っていた。
そして ついに僕はわかったのだ。
ここが 母親の体内であること、僕が胎児として存在していること。
僕は お腹の中で手足をバタバタさせて訴え、お腹を蹴った。
「僕は勤皇の志士であるぅぅぅぅ~!」
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やがて 出生の時を迎えた。
外に出たそのとき 僕は真っ先に叫んだ。
「僕は勤皇の志士であるぅぅぅぅ~!」
しかし いくら叫んでも ォミャーォミャーォミャーとしか声にならない。
そして 過去の記憶はどんどん薄れていく。
ついに記憶はすべてなくなった。
****
ある日 強くまぶしい朝日が目に入った。
その瞬間 また前世の記憶が蘇った。
そして いま 僕はこれを書いている。
そういえば、あの時・・・あの斬られた瞬間に見たニューヨークの「世界貿易センタービル」は 勤皇の志士になる前の僕の前世のことだったのだろう。
過去から未来へ、未来から過去へも 生まれ変わりがありえるのか。
・・・こうしている間に また どんどん過去の記憶が消えていっている。
もし 再度 前世の記憶が戻ることがあっても もう何のことなのかわからなってしまっていることだろう。
そうして 僕は ほんとうに ほんとうのネコになってしまうのだろう。
自分の前世のことなど まったく何も知らないネコに・・・・。
と僕は 思った。
あの・・・霊感あったりするんですか?
チョイ、気になりますた。 コメでよければまた、今度、絡んでください(*´ω`*)
お誕生日が近いとは知りませんでした
9月が楽しみです=^^=
その2週間後には「おめでとう」のお返しをお願いします・・・・ずきの誕生日ですから^^
アメリカ時間では9月11日
誕生日が来るたび 悲しみを感じてしまいます
って感じでしたね。
ずぴさんは おとめ座かぁ^^
貿易センターの衝突はテレビでリアで見てしまいました
一瞬何が起こったのか解らなかったです
ちょうど誕生日の頃だったので忘れられません
1回だけでいいからなにか応募してみれば?
賞とかとれるかもしれないし♪
コメありがとうww
そんな食っていけるほどの才能はないですから 作家は無理ですよー^^;
今の安サラリーマンでいいですww
本出たら買うからぁwww★
絶対売れるよwww
残念ながら 作家志望ではありませぬ。
あまりにも引き込まれる文章
なので・・・(^^♪
いつも最後が好きです。。。(#^.^#)
最近じゃ 6文じゃ 三途の河原は 渡れないそうですぜ。
夢の中で どう考えても これまでの生活とは関係のない 状況や風景がでてきたら
これは もしかしたら 前世の記憶がよみがえったのかもしれませんねww
あ! 僕は 今ネコですから・・・・。ネコが キーボードで入力している様子を想像していただくといいでしょうww
生まれ変わると 新たな出発だものね。
過去の記憶が 何かの拍子に
それが過去だと解らずに夢として思うって事は
ありえないのかなぁ。。。
最後のねこ。。。が 意外性があって締めくくりがうまいわ~。
まさに 輪廻転生・・・・この世の生物は生まれ変わり 生まれると同時に前世の記憶はなくなるということです^^
朝から冴えてますね~。^^
輪廻転生も過去と未来を行き来してもいいかも。。。