研究って?(朝77)
- カテゴリ:日記
- 2010/02/06 08:47:11
光・電子でお絵かきするリソグラフィは,
とても細かい加工ができるけれども,
最近のトランジスタはそれを超える勢いで小さくなっている,
というお話でした.
ここで問題になるのは,
現在のトランジスタ作製方法です.
現在主流となっているのは,材料のかたまりを持ってきて,
表面をちょっとだけ削って使う方法です.
イメージとしては,りんごの皮の部分を
ひっかくようなレベルと考えてもらえば良いと思います.
つまり,大きなものから小さなものを
作ろうとするのが現状の作製方法です.
専門用語ではこれをトップダウン方式というのですが,
お察しのとおり,非常に無駄が大きいです.
作製過程で無駄なゴミもたくさん出ます.
リソグラフィでお絵かきをした部分には
金なりプラチナなりを乗っけるのですが,
このうち完成品まで生き残るのは少数派で,
大部分は途中の作製工程で削ってしまいます.
そんなわけで,今日の技術を支えてきた
トランジスタ作製技術には限界が見え始めています.
次回はその解決策について書こうと思います.
基本的にはここまで書いたような感じの事をやってるんだと思いますよ~.