花
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/02/02 17:42:39
山道を歩いて行くと、大きく繁った草の陰に、一輪の可憐な花が咲いている。
少し離れた場所には、綺麗な花畑があり、そこは、まるで理想郷のよう。
一輪の花は寂しそうだけど、決して孤独に震えているだけではない…。
太陽の光が降り注ぐ日は、ご機嫌で空を見上げて笑顔になる。
恵みの雨が降る日は涙に濡れつつも土からの栄養で元気を蓄える。
風の強い日は飛ばされないように、しっかり根付いて耐えている。
時には虫や小鳥たちに励まされ、とても穏やかで幸せな日々ばかり。
一輪であるということに誇りを持ち、強く美しく咲く花。
そんな心を忘れずに生きたい。。。