ラジボー、君、いい男だよ。
- カテゴリ:アニメ
- 2010/01/31 21:47:42
今更、やっと『こまねこのクリスマス』を見た。
ストップモーション・アニメーション『こま撮りえいが こまねこ』の新作で、去年のクリスマスシーズン頃に発売されていた。
我慢して購入しないでいたんだけどね。
出先でDVDに遭遇して、我慢しきれず買い込んで、見た。
いやもう、なんで発表時に見なかったんだろう。
(多分夏に注文した『ファイアボール』が配達されるから、その支払いが気にかかってたからです、ハイ)
後悔した。本当に可愛かった。それに……今回はなんというかみんなの優しさにジンときた。
そもそも、もとの『こま撮り映画 こまねこ』が、実に良かった。
NHKの衛星放送のCM「どーもくん」を撮ったスタッフの作った人形アニメで、自作のお人形でこま撮りアニメを作る茶色い子猫の女の子、こまちゃんとその周辺のお話で、物を作る事への愛情にあふれていた。
でもって、コレが可愛いんだ。
台詞は「にゃあ」しかないけどストーリーは明快。
顔の表情も豊かだし、体全体、しっぽの先まで感情があふれ出している。
でもって今回のクリスマスストーリー。
(以下ネタバレ、嫌な人は回避推奨)
おじいさんと暮らしているこまちゃんが、クリスマスにパパ・ママに会えると楽しみにしていたのに、プレゼントと共に「クリスマスには帰れない」と手紙が届く。
カンシャクを起こすこまちゃんがワガママに見えるけど、彼女が作ったお人形やツリーの飾りからして年端のいかない子なわけで、我慢をかさねて楽しみにしていた再会だと考えると、なんだか切ない。
それを見た友達、メガネ男子のラジボーが、自分の発明品で雪の山や平原を踏破して、パパとママのいるところに行こう、と提案する。
うん、見ていられなかったんだね~。
こまちゃんの悲しさを自分のことのように感じちゃうんだよね~。
でも。子どものやること、見てる側には予想できることながら、ラジボーの作ったソリカーは故障してしまう。
懸命に修理して、でもソリカーは動かず、木の洞でこまちゃんと座り込むラジボーは、ポロポロ涙を流し、泣き出してしまう。
物事が思い通りに行かなかったからじゃない、プライドなんかもあるだろう、でも何より彼は、自分の無力が悔しかったのだと思う。
友達を助けてあげたかったのに、自分の力が及ばない、どころか困った事になってしまった。これは辛い。
でもさ。
ラジボー、君はいい男になると思う。
いや、今でもいい男だけど、こんな優しさだの悔しさだのを忘れなきゃ、この先もっとずっといい男になるよ。
うん、おばちゃん保証するw
こまちゃんに、(ラジボーのだけじゃなく、ね)気持ちが届いたからこそ、それでも何とか笑顔のクリスマスになったんだと思う。
この優しいお話を、クリスマスに見たかったな~
カンシャクのとばっちり喰らったプレ子ちゃんは、気持ちを理解してて、許してくれたようだけど、だから尚更こまちゃんも後悔したことだろう。
ということで、今回最大の被害者はソリカー暴走に巻き込まれた、くまのこということでよろしいか?
ラジボー、あの子にはよく謝ろうぜ。
実にこまやかに作ってある作品で、お薦めです。
自主制作して、動画サイトなどで発表している人も今は多いのでしょうね〜
はるか昔の学生時代、部活で自主制作アニメ(童話を短編にしてました)を作ってた友人の手伝いをしたのを思い出しました。
8mmフィルムの自主制作映画が主流?だった頃の努力と根性が懐かしいです(^^;。
youtubeやニコ動でも面白いのがありそうですね。
はい、NHKやCM等で流れるものに、とても面白いものがあります。
もっと色々見てみたいんですけどね〜
読んでいるような感覚がありますよね
私も大好きです\(^o^)/