研究って?(朝72)
- カテゴリ:日記
- 2010/01/31 11:06:41
トランジスタはとっても役に立つステキなもの.
世の中をもっと便利にするためには,
もっともっと小さなトランジスタを作ってやる必要がある.
だけどそのためには難しいこともたくさんある.
ここまでのお話はそんなところでした.
今日はそんな「難しいこと」について.
小さいものを作るのは難しい,と書きました.
そもそもどうやってそんなに小さいモノを作るのでしょうか?
現在の技術でもっとも広く使われているのは,
リソグラフィという手法です.
リソグラフィ=lithography は直訳すると,石版印刷となります.
つまり,石の板にお絵かきをしてトランジスタを作るわけです.
なんのこっちゃ,という雰囲気満載ですが,
半導体材料の主役であるシリコンはほとんど土みたいなもので,
これを削りとってトランジスタを作るところに由来してるのだと思います.
余談ですが,もっとマニアックな話をすると,
トランジスタを数えるときに「石」という単位を使ったりもします.
結局のところ,リソグラフィというのは,
材料の上に細い線をたくさん描いてやる,ことになります.
実際はそれだけでトランジスタができるわけではないのですが,
リソグラフィ技術は最先端研究の要でもあります.
具体的にはどうやって絵を描くの?
どこが難しいところなの?
というところについては,来週にかけてのんびり進めていこうと思います.
目に見えない大きさになるとやっぱり分かりづらいですよね.
電子部品の中では色々と大変なことが起きている,とだけご承知くださいw
> なちゅらる さん
恥ずかしながら初耳です.
また調べてみますね~.
> 大黒 さん
日本の技術者・研究者はとかく無欲ですからねえ.
俗世に興味がないといえば聞こえは良いですがw
やっぱりSOさんのような人がいないと、つうかこんな研究にこそお金を入れないと
いやいや
やっぱり将来テレビにでてそう・・・