研究って?(朝68)
- カテゴリ:日記
- 2010/01/27 08:27:28
なぜ流れる向きが決まってしまうのか.
ポイントはp型半導体とn型半導体をくっつけた部分に,
正孔・電子の移動を妨げる障壁があることです.
pからnへ正孔が動くときと,
nからpへ電子が動くときには邪魔が入ってしまうのです.
逆に,p→nの電子とn→pの正孔は
邪魔されずに移動できてしまうのですが,
これらは少数キャリアなので
あまり大きな電流を流してくれません.
結局どうなるのかというと,
pn接合のp側にプラス,n側にマイナスの電圧をかけてやると,
この障壁が低くなって大きな電流が流れます.
逆にp側にマイナス,n側にプラスの電圧をかけた場合は,
障壁が大きくなってしまうので電流を流すことができません.
そんなわけで,ダイオードなんかでは,
ある方向にだけ電流が流れられるようになるわけです.
これは専門用語でいうところの,整流作用,という現象です.
何の役に立つのか?と思うかもしれませんが,
日常生活にもかなりありふれています.
ACアダプタなんかは代表的な例で,
発電所から送られてきた交流信号を直流信号にかえることができます.
コンセントには交流が届いているのに
PCが直流で動くのはこれのおかげです.
pとnをひとつずつ使った話はこんなところで.
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- so
- 2010/01/29 00:12
- 現代社会は電子部品がなくてはならないですからね.
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- 大黒
- 2010/01/28 01:39
- こんなところで我々は恩恵に預かっているんですね。
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