研究って?(朝66)
- カテゴリ:日記
- 2010/01/25 08:35:25
電気を流すために頑張る話.
電子が動けば電流が流れるという話をしました.
ひとつの方法として,温めてやる,という手があります.
実際,半導体を温めてやると,
熱で元気になった電子が動いて電流が流れます.
ただし,熱というのはコントロールしにくいですし,
もともと数少ない電子を使うので,
あまり効率がよいとは言えません.
むしろ,電子部品などが熱に弱い原因になったりもします.
そこで,電子の数を変えてやろうという
アイディアに行き着くわけです.
専門用語では,ドーピングといいます.
やや不穏な響きがしますよねw
意味としては,
ちょこっと混ぜものをしてやる
という事になります.
つまり,電子を出してくれるものを半導体に入れるわけです.
逆に,電子を吸いとってくれるものを混ぜることもあります.
電子が吸い取られる,というと
なくなってしまうのでは,と思ってしまいますが,
電子の抜け殻も電子と同じようにはたらくので,
電気を流してやることに関しては同じことなのです.
やや想像しにくいかもしれませんが,
前者はマイナス,後者はプラスと考えればそれで良いと思います.
専門用語では,
何も混ぜモノをしてない半導体を真性半導体,
電子の多い半導体をn型半導体,
抜け殻(ホールとか正孔とか言います)が多いものをp型半導体
といいます.
電子部品の中では,
これらの組み合わせが使われています.
どんどんマニアックな方向に来ているので,
次回はそういった例を挙げられればと思います.
今朝はやや調子に乗りすぎたようですw
静電気もいいところをつきますね.
昔と違って今は丈夫に作ってるそうですが.
> ホット ラテ☆ さん
半導体っていろいろ種類があるんだな~と思ってもらえれば.
明日以降はもちょっとイメージしやすい話にしたいと思います.
> 大黒 さん
そもそもの役割が違ってくるので
どちらが良いとは言い切れないのです.
組み合わせるところに真骨頂があったりします.
同じでコストが下がるならp型の方が良いのですか?
むずい・・・
半導体は自分の仕事場でもよく聞きますが 詳しいことは知りませんねぇ アハハw
電子部品の検査とかしてるんだけど 静電気 温度設定 などは厳しくチェックしてますよw